千秋会解散にあたって

父が千秋会を創設した頃は私は学生でしたが、お弟子さん達が内弟子さんや書生さんのようにいつも泊まり込んでおりました。もちろん食事も一緒に頂き、当時はお弟子さんと私は兄弟のような錯覚に陥ったものです。ただ、昔の内弟子さんや書生さんと大きく違うところは、母がお弟子さん達の下着まで洗濯し食事の支度をするということでした。今思うと、縁の下の力持ちだった母が千秋会の最高功労者のように思います。

 

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